くわがたEnglish

40代&独学でもまだまだ英語力向上中。8年間(25回)の過去問分析から得た英検1級の攻略法を公開中!

英検1級 リーディング 攻略法 (1)解説と全訳を限界まで読まない

リーディング対策に即効性はない

 

今回からリーディング対策について紹介したいと思います。

申し訳ないですが、リーディングに関しては、正直リスニングやライティング、スピーキングで紹介したような即効性のあるテクニックはあまりありません。

ただ、リーディングの勉強をする中で多少なりとも学習効果を上げる方法はあると思います。

 

限界まで全訳や解説を見ない

まずは

とにかく読み進めるトレーニングをします

 

僕は英検準1級を受けると決めたときから英検の公式HPで過去問をダウンロードしておきましたので、受験直前には8年、24回分の過去問が手元にありました。

もちろん、この過去問を中心に勉強を進めていったのですが、一つ困ったことがありました。

 

公式HPには全訳と解説がありません(当然ですが)

 

しかし、一見デメリットとしか思えない全訳・解説なしという状況ですが、本番が近づくにつれてこれこそが読解力アップの秘訣だったと断言できるようになりました。

 

ある程度リーディングの勉強を進めた人ならわかると思いますが、英検1級の長文は相性があります。

 

学校で先生に聞いたことだったり、仕事や家庭に関わる内容だったり、あるいは趣味で調べたことかもしれませんが、知っている話が出たときは超ラッキーです。

こういうときは読んだ瞬間に内容が理解できます。選択肢を見るまでもなく「こういう内容が書いてあるのが答えだろうな」なんて想像できたりします。

 

一方で苦手分野や未知の知識に関する話題が出たときは悲惨です。

ゆっくり1語ずつ日本語に訳しても理解できないときがあります。

日本語には訳せたつもりなのに内容が理解できないなんて意味不明な状況になることもあります。

 

そして本番でどちらが出るかは運次第です。ですから

わからないところはわからないまま、読み進めるトレーニングも必要なのです

 

全体の意味がわからないと問題が解けないかというと、そんなことはありません。

英検1級の長文問題は1題につき3~4問ありますが、そのうちの1~2問は全体の意味がわからなくても正解を選べるようになっています。この1~2問を確実に正解できるようにするためには、たとえ長文全体の意味がわからなくても読み進めて設問の答えを探す訓練をすることが効果的なのです。

 

解ける問題・解けない問題の感覚を掴む

このトレーニングを繰り返すと、長文のどこに解答のヒントとなる部分があるのかが大体把握できるようになります。

Part2の空所補充であれば空欄の前後2~3文、Part3の内容把握であれば質問文の語句を含む箇所の前後2~3文にアタリをつけてとにかく穴があくほど読みます。ここで

何回読んでも答えのヒントになる部分がない(泣)

なんてことが多々あると思いますが、実はその経験が重要です。とにかく何度も読み返してください。

 

消去法でも何でもいいです。とにかく答えを1つに絞ってください。

見つけたら模範解答だけ見て、不正解なら解説を見ずに再びその根拠を探してください。

 

え?解説見ないの?

と思われるかもしれませんが

解説を見なくても自力で根拠が見つかる問題かどうかを見極めることが重要なのです

 

リスニング攻略法(1)でもお話ししましたが、トータルの得点を上げるには捨てる部分をあっさりと捨てる覚悟が重要です。

リスニングでは「時間が来たら次の問題に頭を切り替える」ことが重要です。

そして長文問題では「解説を見なくても自力で根拠を見つけられそうか」という感覚を身につけることです。

 

8年分の過去問を解いてつくづく実感したのは

難しい問題が後ろにあるとは限らない

ということです。意外と1題目・2題目の500 words長文に強敵が隠れていたり、3題目の800 words長文があっさり解けたりすることも結構あります。

 

ですから僕が長文演習をする際は問題を次の5つにカテゴライズします。

レベル1 自力で答えを見つけて自信もある。

レベル2 自力で答えを見つけたが、自信はなかった。

レベル3 自力では不正解だったが、正答がの根拠は解説を見なくても理解できる。

レベル4 自力では不正解で、解説を読めば理解できる。

レベル5 自力では不正解で、解説を読んでも理解できない。

 

普段からレベル分けすることで、本番でもどの難易度か予測できます

(もちろんHPからダウンロードした過去問には解説がないのでレベル4か5かは判別不能でしたが)

 

英検では易しい問題も難しい問題も配点は1点です。

まずは問題を一通り最後まで解いてレベル1の問題を確実に得点すること、そして時間をかけるならレベル2やレベル3の問題です。

レベル4やレベル5の問題は本番ではまず解けません。

解けたとしても英作文やリスニング先読みの時間を削ってしまいます。

「時間がかかる」と思ったら捨てるのも作戦の1つです。

 

またレベル4をレベル3に、レベル3をレベル2に、レベル2をレベル1に近づけるには、解説を確認する前に自分で根拠を見つける練習をすることが重要です。

解説を読んで分かった気になっても実力は上がりません。

 

とことん自分で答えの根拠を探してください

そうすることでどこが注目ポイントなのか目星がつくようになってきます。

 

どうしても見つからなかったら全訳だけ先に読みましょう。

ここまで考えに考えてから読む全訳は格別です。

勘違いして覚えていた単語や見抜けなかった構文など、自分の弱点が一気に見えてきますよ。

 

ちなみに僕はmisledという単語がmisleという動詞の過去形・過去分詞だと思い込んで正答が見つけられなかったことがあります。

mislead-misled-misled「誤解させる」の活用は一生忘れません。

 

まとめ

・限界まで全訳や解説を見ないほうが読解力が上がる。

・常に問題の難易度を意識しよう。

・根拠は自分で見つけてこそ読解力アップにつながる。

 

皆さんの英語学習に少しでも役に立てば嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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英検1級 ライティング&スピーキング 攻略法 (4)得意な論理展開を作ろう

アーギュメントはいくらでも応用できる

 

英検1級ライティング・スピーキング対策の4回めです。

↓今までの記事はコチラ

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前回の記事の中で、僕は次の順番でアーギュメントを考えるという話をしました。

1 環境

2 科学技術

3 教育

4 経済

 

なぜ僕がこの順番にアーギュメントを考えるかというと

カバーするジャンルが非常に広いからです

 

英検1級の英作文や面接の勉強をするときにはトピックを見て、どんなアーギュメントを使えばよいか考えることが多いと思います。

何を当たり前のことを言っているの?

と思われるかもしれませんが

僕は逆に自信のあるアーギュメントをいかにトピックに結びつけるかを考えます

自信のあるジャンルでトピックについて語るのが一番効率がいいのです。そして僕が自信のあるジャンル、正確には2~3分程度ならそれなりに中身のあることを英語で話すことができるのが環境、科学技術、教育、経済ということなのです。

 

最強のアーギュメントは「地球温暖化

地球温暖化と言われて何が思い浮かぶでしょうか。

環境問題とエネルギー問題かな

という人が多いのではないでしょうか。

実は地球温暖化は非常に多くのトピックに登場させられるのです!

 

いくつか例を挙げてみましょう。

トピック1 「世界は平和になるか」

地球温暖化で戦争多発!

平和・戦争に関するトピックなら「気候変動から居住可能な地域が狭くなり、生存をかけて紛争が多くなる」というアーギュメントが作れます。

また平和になるという主張もできます。「地球温暖化を放置すると人間も絶滅するので、それを食い止めるために自然と各国が協力するようになる」というアーギュメントも作れるのです。

 

トピック2 「食糧問題は解決できるか」

地球温暖化で収穫量激減!動植物も絶滅!

なんと地球温暖化だけで「気候変動から農地の環境がかわり、収穫量が激減」、「気候変動の影響で動植物が相次いで絶滅している」、そしてトピック1からの流用で「紛争の激化から食糧難に」という3つのアーギュメントが作れてしまいます。

 

トピック3 「フェイクニュース問題」

これはどうでしょうか?一見、地球温暖化と関係なさそうですが…

地球温暖化なんてデマ」というフェイクニュース

と持っていくことができますね。フェイクニュースを垂れ流した結果、対策が遅れて手遅れになる。そうならないようにフェイクニュースには毅然と対応しなければならない、なんてアーギュメントが作れそうです。

 

トピック4 「貧困・格差の問題」

地球温暖化で格差拡大!

すでに述べた通り、地球温暖化で食糧問題や居住地の問題が発生します。泣きを見るのは弱者であると展開することができます。

 

トピック5 「個人の努力は社会を変えるか」

グレタ・トゥーンベリ!

個人が始めた活動が多くの人の共感を呼び、世界的な世論を形成するまでになった、という実例を示すことができそうですね。

 

このように、「地球温暖化の結果、○○になる。なぜなら…」と考えると対応できるトピックがかなりあるのです。僕の感覚では二次試験の過去問のカード1枚(5トピック)のうち、1つ2つは必ず地球温暖化で何か話せるように思います。

 

そのほかにも森林破壊や大気汚染などの環境問題を含めると、かなりのトピックをカバーできます。

 

だから僕は最初に必ず「環境」で語れるトピックはないかを探します

 

「科学技術」も同じくらい強い

東の横綱地球温暖化なら西の横綱

科学技術です

 

科学技術も非常に強いアーギュメントです。

ある意味地球温暖化より強いです。

 

なぜなら、地球温暖化

科学技術の発展でそのうち対策できる

食料問題は

科学技術の発展で生産量が増える

貧困・格差問題は

科学技術の発展で働かなくても収入を得られる

エネルギー問題は

科学技術の発展で無限のクリーンエネルギーが手に入る

強すぎますね。ここで

そんな技術あるの?

と思われるかもしれませんが、以前に紹介した必殺技で切り抜けましょう。

そんな技術研究がすでに始まっている(のではないかと今考えた)

これで英作文なら完璧です。ただし、二次試験の面接ではツッコまれるのを覚悟してください。

 

一方で、マイナスのアーギュメントとして使うこともできます。

環境問題では

科学技術のせいで環境破壊が進みすぎた

人間関係では

科学技術のせいで人間関係が悪化した

 

科学技術はまさに万能選手なのです。

 

大関は「教育」と「経済」

そして「教育」「経済」も捨てがたいものがあります。

教育であれば、「教育の格差が○○につながる」「教育の普及で○○が解決できる」「現在の教育は○○に関して十分に生徒に教えていない」といったアーギュメントで様々なトピックに対応できます。

経済であれば「○○が経済の発展につながる」「経済力が高まれば○○が解決できる」「経済発展を優先した結果○○になってしまった」というアーギュメントが作れますね。

 

繰り返し練習すれば説得力が増す

以上で見てきた通り、カテゴリで考えると1つのアーギュメントを少しずつ変化させて無数のトピックに対応させることができます。前回もお話ししたことですが、

このトピックでは何を書けばいいんだろう?

と考えるのではなく

環境問題でこのトピックに関連するアーギュメントは作れないか?

科学技術でこのトピックに関連するアーギュメントは作れないか?

と考えていくとあっさりとアーギュメントが出てきます。

しかも、繰り返し練習することで、1つのカテゴリに関する知識も表現力も深まります。

地球温暖化で熱帯地方の30%の鳥類や植物が絶滅するとか、世界の3分の2が飲料水へのアクセスを失うなんて情報も自然と、そして流暢に話すことができるようになります。(植田先生、ありがとうございます

 

英作文の得点アップ・二次試験の合格の近道は幅広いトピックに応用できるカテゴリに精通することです!

 

まとめ

・一つのアーギュメントを様々なトピックに応用しよう。

地球温暖化と科学技術、教育、経済でかなりのテーマを語れる。

 

皆さんの英語学習に少しでも役に立てば嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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英検1級 ライティング&スピーキング 攻略法 (3)アーギュメントの作り方

 

様々なトピックへの対応法

 

英検1級ライティング・スピーキング対策として前回までに2冊の本の使い方を紹介しました。

kuwagata-eng.com

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今日はその知識をどう活かすかについて紹介したいと思います。

 

最短合格!英作文完全制覇(以下「英作文制覇」)と面接大特訓の2冊に載っている全ての表現を覚えれば、確実に合格できます!

と言いたいところですが、これには条件があります。

 

それは

これらの本に載っている表現をつなぎ合わせて様々なトピックに対応できるようにすることです

 

非常に残酷な現実なのですが…。

完全制覇のコンテンツブロックを212個全部覚えたとしても、面接大特訓のサンプルスピーチ16個、サンプルアンサー43個を全て覚えたとしても、全く同じ問題が出る可能性は極めて低いのです。

 

そこで今日は覚えた表現をどのようにライティングやスピーチに活かしていけばいいのかをご紹介します。

 

アーギュメントの最初は「風が吹けば桶屋が儲かる

欧米人は結論を先に言うとよく言いますね。エッセイやスピーチでもこれが大原則です。起承転結ではなく、結起承です。転は効果的に使える場合だけで十分ですね。

 

では結を最初に持ってくるテクニックを紹介します。

 

風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざをご存知でしょうか。

 

風が吹く→土ぼこりがたって目に入って目が見えなくなる→目が見えない人は三味線で生計を立てようとする→三味線の胴を張る猫の皮の需要が増える→猫が減るとねずみが増える→ねずみが桶をかじる→桶屋が儲かる、の最初と最後をくっつけて「風が吹けば桶屋が儲かる」ですね。

 

アーギュメントは基本的に「風が吹けば桶屋が儲かる」で作ればいいのです

 

たとえば「世界遺産への登録はメリットがあるか」というトピックがあるとしましょう。

 

ここで

世界遺産に登録されると観光客も増えるし、メディアにも取り上げられるよね。それに周辺の開発も進むだろうし…

という主張を考えたとします。

お気づきでしょうか。ここまで実は賛成とも反対とも言っていないのです。このあと

だから経済的なメリットがある

とも

だから環境破壊が進んでしまう

とも展開できてしまうのです。極めて日本的な理論展開です。そして欧米人が嫌がる結論後回しの文章ですね。

 

1文目は「風が吹くと桶屋が儲かる」です。

このアーギュメントなら、「世界遺産に登録されると…」

経済が発展する!

Designation as a World Heritage Site contributes to the economy.

これが1文目です。

 

次に「なぜかというと」を続けて下さい。

世界中から観光客を呼べる

A World Heritage Site attracts a large number of tourists from all over the world.

 

可能なら「たとえば」「実際に」も加えると効果的です。

実際に富士山の登録後に静岡県の観光客が100万人増えた(のではないかなと今適当に考えた)

In fact, in Japan the number of annual tourists to Shizuoka Prefecture increased by 1 million people after Mt. Fuji was designated as a cultural heritage site.

 

最後に「その結果」「だから」と続けましょう。

この観光客が地元でお金を使う

This means that local businesses can sell more goods and services to these tourists.

 

英文に誤りがあったら許してください

 

え?これってツッコミどころ満載なんじゃ…

と思った鋭い人もいるかも知れませんが

50語で書けるアーギュメントなんてこんなもんです

 

実際にここまで書いたら56語使っています。これ以上詳しく書いたら3つもReasonを挙げるのは無理です。

 

小学生に説明するつもりで易しく、ツッコミを気にせずに書くのがポイントです

 

質問が具体的なほど答えやすい

ここでおそらく共通の悩みとして出てくるのが

1つは理由が浮かぶんだけど、あとの2つが出てこない

というものではないでしょうか。

 

エッセイやスピーチの内容を考える際には、トピックから考えると袋小路にハマります。1つ2つは出てくるのですが、最後の1つが出てこないのです。

 

これを解消する方法をご紹介しましょう。

 

たとえば「世界政府の実現はメリットがあるか」というトピックがあるとします。

ここで

世界政府…世界政府…平和にはなりそうだけど…えーと

と考えていてはいつまでもアーギュメントは出てきません。

 

では

世界政府に環境的なメリット・デメリットはありそうですか?

と聞いてみたらどうでしょう。

世界政府に経済的なメリット・デメリットはありそうですか?

あと1問いきましょうか。

世界政府に技術発展のメリット・デメリットはありそうですか?

 

どうでしょうか。「世界政府の実現にメリットがあるか」と聞かれたときよりは具体的なイメージが湧いたのではないでしょうか。

 

質問は具体的であればあるほど、答えやすくなります

 

そこで僕はあらかじめ以下の10個のテーマを用意しておきました。

1 環境

2 技術発展

3 教育

4 経済

5 人口

6 安全

7 資源

8 人間関係

9 健康

10 文化

 

これら1つ1つについて「◯◯には環境的なメリットやデメリットがあるか」「◯◯は科学技術で解決するか悪化するか」と順番に考えていきます。

メリット3つかデメリット3つが見つかったらGOです!

エッセイやスピーチの練習をしていくと自分の得意分野・苦手分野が見つかりますので、それに応じて順位を入れ替えてください。

同じ分野で2つ見つかったら両方採用しても構いません。実際に英作文制覇や面接大特訓では「経済成長」と「雇用の促進」を同じエッセイ・スピーチで別々のアーギュメントとして使っています。

 

英作文の時点でここまでできると、二次試験の対策が8割終わったも同然です

 

僕の体験談

たとえば僕が受けた2019年第2回では英作文のトピックが「宇宙開発はコストに見合うか」というものでした。

英作文制覇にも面接大特訓にも類似のテーマがあったのですが、英作文に多少の自信があった僕はオリジナルのエッセイで臨むことにしました。

 

ここで僕はまず宇宙開発に環境的なメリットがあるか考えます。

環境問題が悪化してそのうち地球に住めなくなるかも

次に宇宙開発に科学技術的なメリットがあるか考えます。

宇宙開発で科学技術が発達したのは間違いない

そして宇宙開発に教育面でのメリットがあるか考えます。

宇宙開発で新しい法則が見つかったりしてそう。子供の意欲喚起にもなる

ということで3つのアーギュメントが決まりました。

 

これでバッチリ英作文はいただきました!と言いたいところなのですが

メリットばっかり書いてコストについて触れてないという致命的なミスをしたよね

まあ、そんなポカをやってもCSE682はもらえましたのでご参考まで。

 

まとめ

・アーギュメントは結論→理屈や実例の順で。

・質問を具体的にすると答えやすくなる。

・アーギュメントがトピックからずれていないかご注意を。

 

皆さんの英語学習に少しでも役に立てば嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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英検1級 ライティング&スピーキング 攻略法 (2)面接大特訓で補完

英作文制覇と面接大特訓でインプットは完璧!

 

前回は完全合格!英作文問題完全制覇という本の使い方をご紹介しました。

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最短合格!英作文完全制覇(以下「英作文制覇」)はこれ1冊で英作文の対策も二次試験のスピーチ対策もできる非常によい本なのですが、合格可能性をぐっと引き上げるためにはもう1冊使いたいところです。

 

その1冊とは植田一三先生の面接大特訓(Jリサーチ出版)です。

ちょっと待って。これって二次対策本じゃないの?

と思った人もいるかも知れませんが、

これはライティングとスピーキングの参考書です

 

タイトルこそ二次試験対策本っぽい雰囲気を醸し出していますが、書籍の中でも「エッセイライティング問題スコアUP法はこれだ」とか「エッセイの添削」というコーナーもあり、ライティングとスピーキングの両方に使える参考書となっています。

 

これ1冊で一次の英作文にも二次の面接にも使えるスグレモノです

 

長所1 全てのテーマで使えるIntroductionとConclusionが学べる

この本の中で植田先生は、他の問題にかける時間を確保するためにIntroductionとConclusionを予め定型文から用意しておくことを勧めています。

特にIntroductionはいくつかのパターンが紹介されていますので、自分の気に入ったものを選ぶといいでしょう。

 

ちなみに僕はこの本を参考にして、次のIntroductionを使うことに決めていました。

 

There have been a lot of discussions and debates about whether or not [与えられたテーマ]. Some people argue that [賛成意見or反対意見], and other people do not. Personally, I (do not) think that [与えられたテーマ(可能ならパラフレーズ)] for the following three reasons.

 

Conclusionは以下のとおりです。

 

In conclusion, for the reasons mentioned above, [アーギュメント1], [アーギュメント2] and [アーギュメント3], I (do not) believe that [与えられたテーマ(可能ならパラフレーズ)].

 

この間に50語程度のアーギュメントを3つ入れれば完成です。おそらくwhether or not以外の部分は全てのトピックで使えると思います。

 

余談ですが、僕は1級の勉強を始めるまでライティングで短縮形を使ってはいけないことを知りませんでした。

 

長所2 ポイントを外さないアーギュメントの展開が学べる

本書では評価が高いエッセイ・スピーチと評価が低いものの違いがわかりやすく解説されています。

特に繰り返し強調されているのが、howではなくwhyを書くということです。

たとえば「支援は必要か?」というテーマに対して、「こういう支援ができる。ああいう支援もできる」というhowを述べたエッセイ・スピーチは点数が低くなります。

高得点を狙うには「こういう理由で支援すべきだ。ああいう理由で支援すべきだ」というwhyを述べなければならないのです。

そのほかにもインパクトのあるエッセイ・スピーチの書き方が載っていますので、一読の価値はあります。

 

英作文制覇と面接大特訓の比較

ここで

じゃあ最初から面接大特訓だけ使うのもアリ?

という疑問を持たれた方もいるかと思いますが

英文は書けるから考え方だけ知りたいという人はそれもアリです

 

英訳トレーニング等をずっとやってきて、英文を書くこと自体は得意だけれども質問に対する自分の考えをまとめるのが難しい、という人はむしろ面接大特訓を中心にやった方が効率がよいかもしれません。

 

一方で僕のように

そもそも英語でどう表現したらいいかわからない

という人の場合は英作文制覇→面接大特訓の順に進めることをお勧めします。

 

なぜなら英作文制覇と面接大特訓には以下の違いがあるからです。

 

・英作文制覇は賛否両論。面接大特訓は植田先生のおすすめ意見のみ掲載。

・英作文制覇の和訳は原文に忠実。面接大特訓の和訳は意訳が多い。

・面接大特訓のQ&A対策の英文には和訳がない。アイディアの核となる部分は解説されているが例や補足に関しては言及がないものも多い。

 

つまり

和文英訳を通して知識を蓄えるのには向いていないのです

 

というと

じゃあ面接大特訓は二次試験まで必要ないのでは?

という意見があるかもしれませんが

英作文制覇と面接大特訓は補完性が高いのです

 

英作文制覇では30の予想問題が掲載されていましたが、面接大特訓では16スピーチトピックとQ&A想定問題43問が掲載されています。

そのため面接大特訓には英作文制覇に含まれていないテーマが多数含まれています。

たとえば以下のようなものです。

安楽死制度は認められるべきか

・印刷物は電子メディアに取って代わられるか

 

Q&A想定問題は模範解答こそ二次試験のQ&Aを想定していますが、「死刑制度の是非」「定年制度は廃止すべきか」等、エッセイやスピーチのトピックになってもおかしくないものも多数含まれています。

 

Q&Aも含めると重複するテーマは1割もありません

 

ですので、英作文制覇を使って基本的な表現を覚える→面接大特訓で使えそうな表現を増やすというのが最も効率的な表現力の鍛え方だと思います。

 

ちなみに

この時点で面接大特訓の問題に答えられなくても気にしないでください

ということも付け加えておきます。

繰り返しますが、2冊で重複するテーマは1割もありません。

逆に言うと

この2冊をやりきれば殆どのテーマを網羅できます

 

面接大特訓を使う上での注意点

面接大特訓は間違いなく名著です。ただし、気をつけなければならない点もあります。

今日はそのうちライティングに関する注意点を2つ紹介します。

 

1 最新のデータで採点者を圧倒する必要はない

 

面接大特訓の中ではよく「数値データを出して効果的にサポートしましょう」「最新のデータを頭に入れておきましょう」といったアドバイスが出てきます。

ここで

え?そんなデータ知らない!そんなに覚えきれないよ

と不安になるかもしれませんが

データは「多いか少ないか」が実感できれば十分です

確かに数値を効果的に使えばエッセイやスピーチの説得力が増しますが、数値の正確さはそれほど重要ではないです。

え?ウソ書いたらまずいでしょ?

と思われるかもしれませんが、

何千、何万もの答案の数値を全て照合するのは物理的にムリです

 

たとえば「最近のある実験ではスマートフォンを毎日3時間使っている成人の80%に、記憶能力の低下が見られることが判明した。またスマートフォンの使用時間が1時間未満の会社員は1時間以上の会社員より平均で50%年収が多い」というデータがあるとします。

え?そんなデータあるの?

と思われたかもしれませんが、自信を持って断言します。

僕が今、適当に考えました

 

では「そんな実験もデータもない」ということを確認するのにどれだけの時間が必要でしょうか。

そのデータが正しくないことを証明するには世界中の全ての研究機関の全ての論文を調べなければなりません。ハーバードで否定されていたとしても、オックスフォードでは別の論文が出ているかもしれません。さらに東大では?京大では?早稲田では?慶応では?日大では?清華大学では?

きりがありません。

全答案をそのようにチェックするとどうなるか。いつまで経っても採点が終わりません。

ですから明らかに嘘だとわかるデータを書いたり、論理構成におかしな部分があったりしない限り、数値自体が減点項目になることはありえないのです。

 

たとえば「温暖化で絶滅する生物が30%」というとき、30%か40%か50%というのはそれほど重要ではありません。そのくらい深刻な問題であるという根拠になっていればいいのです。

 

2 初版第1刷はできるだけ避けよう

そしてもう1つの問題点ですが、初版第1刷は誤植パラダイスなので、古本を買ったり知り合いから譲ってもらったりする人は気をつけてください。

二次面接終わってから本屋に寄ってみたら、最新版では誤植直ってましたよ…

 

二次試験の面接対策として考えたときにはもう少し注意事項があるのですが、それについてはスピーチ対策として別記事にて紹介します。

 

また「英語で経済・政治・社会を討論する技術と表現」という本も評判が高いようです。僕は実際に読んだことがないのですが、同じ植田先生の本ですのでこちらを使ってもいいと思います。書店で見比べて自分に合うと思う方を使ってください。

www.beret.co.jp 

まとめ

・面接大特訓はライティング対策にも使える。

・英作文制覇と面接大特訓でほぼ全てのテーマを網羅できる。

・数値データは必ずしも正確でなくてもよい。

 

皆さんの英語学習に少しでも役に立てば嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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英検1級 ライティング&スピーキング 攻略法 (1)基本表現を身につけよう

英検1級の勉強と同時にライティングの勉強を始めよう

 

英検1級はライティングの出来が一次試験の合否を分けると言っても過言ではありません。

Twitterやブログを見ていても

リーディングが半分しか合ってなかった

とか

リスニングがボロボロだった

と言っていた受験者が

ライティングで奇跡の大逆転!
…二次試験の準備してない(汗)

なんて報告が多々あります。

 

実際に英検1級の一次試験合格ラインはCSE2028ですので、ライティングでCSE700とれると、リーディングとリスニングで664ずつで合格ラインに到達します。

素点でいうとリーディングが25/41=61%、リスニングが16/27=59%程度でいいことになります。

そしてCSE700は独学でも十分に到達できるレベルです。

 

また

ライティングで覚えた表現のおかげで二次試験に合格できた!

という1級保持者はおそらく僕だけではないと思います。

 

ですから

ライティングの勉強は英検1級対策の最初から始めるべきなのです!

 

英検1級のライティングの特徴

とはいえ、

じゃあ何をしたらいいの?

という疑問があるかもしれません。

 

まずは英検1級のライティングの特徴を確認しましょう。

 

・賛否が分かれるテーマが出題される。

 例…死刑に賛成か反対か

   宇宙開発はコストに合うか

   東京オリンピックの開催は是か非か

・200~240語という語数指定がある。

・5つ(以上)の段落で書くように指定されている。

 

勉強を始めようと思った人の中で共通の悩みが

英語どころか日本語でも何を書いていいのかわからない

ということではないでしょうか。

僕もその状態から英検1級の勉強を始めました。

 

そこで今日はライティングをゼロから準備するために何をしたらよいかを紹介していきたいと思います。

 

おすすめ参考書は英作文問題完全制覇

 

おそらく英検1級の勉強を始めた段階では、ほとんどの人が英文のストックが足りないと思います。

 

たとえば、次のような内容を英語で表現できますか?

 

・高齢化が進むと医療費が高騰する。

・国際的なスポーツイベントを開催すると観光収入で地域が潤う。

・人類の活動は大気汚染や森林破壊など環境に悪影響を及ぼしている。

 

僕も最初は

え?医療費が高騰?観光収入?環境に悪影響?

英語で何て言うんだっけ?

という状態でした。

 

そこで僕が使ったのが

ジャパンタイムズ社の最短合格!英作文問題完全制覇です

この本の素晴らしいところは大きく3つあります。

1 人権、医療、経済など12のカテゴリーで、50語程度の主張(コンテンツブロック)が全212個掲載されている。

2 実践問題が30問あり、十分な演習ができる。模範解答も賛成・反対の両方、合計60個掲載されている。

3 コンテンツブロックや実践問題の模範解答の音声がダウンロードできる。

 

自信のある人は実践問題の30問を解くだけでもいいと思います。

僕はというと

そもそも200語も何を書いたらいいのかわからない

という状態でしたので、以下の2つを徹底しました。

 

ひたすらコンテンツブロックを使って和文英訳

英作文問題完全制覇の和訳は、英文に非常に忠実です。意訳や省略がほとんどないので、そのまま和文英訳教材として使えます。

僕は最初の1周目は、英文を読んで意味を確認→和訳を見て英文に戻す、2周目以降は和訳を見て英文に戻すというトレーニングをひたすら行いました。全部で5周はしていると思います。

このトレーニングを通して何を書けばいいのかわかるようになりました

ちなみにdecreaseとreduce、harmful effectsとnegative impacts、It … to ~構文と動名詞主語等、僕の中でほぼ同意表現だと思っているものについては、正解扱いにして進めました。ネイティブが聞いたら若干の違いはあるのだとは思いますが。

 

ひたすらDL音声をシャドーイング

そして通勤の時間(片道約35分)はずっとDL音声のシャドーイングに充てました。おそらく100周では済まないのではないでしょうか。

 

これには3つの狙いがあります。

 

1 フレーズを暗記しやすくなる。

とにかくコンテンツブロックに触れる回数を増やすこと、そして口と耳を使うことで相乗効果で覚えやすくすることを狙いました。

 

2 リスニング強化もできて一石二鳥。

コンテンツブロックは環境問題や国際問題等、リスニングのテーマになりそうなものが豊富にあります。これだけでリスニング対策が完成するわけではありませんが、基礎を完成させる効果はあったと思います。

 

3 スピーキング対策もできて一石三鳥。

英検1級のライティングとスピーキングはテーマが被っています。コンテンツブロックで覚えた表現はそのままスピーキングに流用できます。少しでも流暢に話せるように、きれいな発音ができるようにシャドーイングを繰り返しました。

 

まとめ

・英検1級を受けると決めたらすぐにライティングの勉強を始めよう。

・おすすめ教材は「最短合格!英作文完全制覇」

和文英訳で基本表現と論理展開が学べる。

・ダウンロード音声でリスニング・スピーキング対策にもなる。

 

皆さんの英語学習に少しでも役に立てば嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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英検1級 リスニング 攻略法(4) Part3対策は表を作る

Part3とその他のパートの違い

今回の記事の内容は英検1級・英検準1級のリスニングの傾向と対策です。
TOEICや大学入試その他のテストでそのまま使用できるテクニックではありませんのでご注意ください。

前回までにリスニング攻略法として3つ紹介しました。

www.kuwagata-eng.com

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前回はPart1・2・4の先読みテクニックを紹介しましたので、今回は残ったPart3の先読みテクニックを紹介します。

Part3とその他のPartの違い

英検1級・英検準1級のPart3の特徴は以下の2つです。
1 放送前にSituationやQuestion、選択肢を読む時間が10秒ある。
2 放送を聞き、Situationに合うものを選択肢から選ぶ。

条件については金額や日程、希望が述べられることが多いですね

さてPart3対策で何がPart1・2・4と違うかというと

ここだけ内容真偽問題ではない

ということです。

Part1・2・4に関しては実質的に内容真偽問題であるということを以前に紹介しましたが、Part3は違います。
Part1・2・4では該当する部分を聞けば放送と合っていれば正解、合わなければ不正解と判断できます。一方でPart3ではほとんどの場合1も2も3も4も全て放送の中で提案されるのです。(たまに「3はお勧めしない」なんて言われることもありますが)

 

純化するとこのような感じです。

状況:屋根が雨漏りするので修理したい。上限は1000ドル。一時しのぎでは困る。
選択肢
1 屋根の穴を塞ぐ。
2 屋根を張り替える。
3 屋根の煙突を撤去する。
4 屋根の塗装をする。

 

放送では「1は800ドルだけど5年くらいしか保たない。2は900ドルかかるが効果は永続する。3は…」と流れますので、それぞれの条件を聞き出してSituationと一致するかどうかを確認します。

 

ここで

確認している間にどんどん放送が進んでわからなくなるんだよね

という人が多いのではないでしょうか。

 

そこで先読みのテクニックを駆使します。

 

Part3対策その1 状況を整理する

つまり、どうすれば放送に集中できるかがポイントとなります。

 

それには

選択肢の横に条件を書きましょう

 

たとえばこんな問題があるとします。例によって過去問をそのまま貼ると問題があるようですので、似て非なる問題で許してください。

 

Situation: It is Tuesday morning. You are at the airport and waiting to catch a flight from Sydney to New York. You have an important meeting at 10 a.m. in New York tomorrow. You hear the following announcement.
Question: What should you do first?

1 Go to the Blue Star Airlines counter.
2 Take your luggage to the check-in counter.
3 Ask a Dream Sky Airlines representative.
4 Report to Gate 18.

 

まずはSituationからキーワードを拾いましょう。

特に要注意なのは金額・日時・場所です。

 

今回は、1.今が火曜の朝であること、2.飛行機でニューヨークに行きたいこと、3.明日午前10時にニューヨークにいる必要があること、の3点がポイントになりそうです。
逆に言うと「空港にいる」とか「シドニー発」、「アナウンスを聞く」というのは気にしなくていいですね。判断に迷ったら選択肢との関係も見てください。全て空港内の出来事ですので無視してよいことがわかります。


それから

first「最初に」とかnext「次に」も気にしなくて大丈夫です

では今拾った情報を目立つようにしておきましょう。f:id:amanojakuwagata:20191218060622j:plain

これでかなり聞きやすくなりました。

が、せっかくなのでもう一工夫しちゃいましょう。

Part3対策その2 選択肢の横に条件をメモ

それは選択肢の横に条件をメモしておくのです。

自分にとってわかりやすければ日本語でも英語でも略語でも構いません。

f:id:amanojakuwagata:20191218060649j:plain

このように選択肢の横に条件を書き加えると一目瞭然。ここに聞き取った条件を書いていけば確実に正解を見つけられます。

 

この一手間がPart3の正解率をグッと引き上げます。

 

メリットの1つ目は

放送に集中しやすくなります

聞くべき情報が一箇所に集まっているので、あれこれ考えている間に放送を聞き逃す可能性が減ります。
特に「明日」とか「3日後」とかは放送を聞いていると計算する余裕がないので、具体的な日付や曜日もかいておきましょう。

 

メリットの2つ目は

消去法型に対応できます

Part3では最初に2つの選択肢が条件に合うと言ってから、最後の最後にもう1つ条件が加わって正解が決まるパターンがあります。

純化するとこんな感じです。
Situation:水曜か土曜日に写真教室に通いたい。道具は持っていない。予算は月に50ドル。
1 人物写真コース
2 初心者コース
3 風景写真コース
4 現代アートコース

放送が8割終わった時点で、曜日の関係で人物写真コースが消え、予算の関係で現代アートコースが消えて、初心者コースと風景写真コースが残ります。

 

あれ?どっちも合ってるけど?

と思っていると最後に一撃が待っているのです。

 

「道具を持っていない場合、初心者コースと風景写真コースでは10ドル追加となります。人物写真コースと現代アートコースでは道具をお貸しします」
ここでそれぞれの予算をメモしてなければ運を天に任せるしかありません。
ですが、予め何をチェックするか書いておけば、このように追加の情報にも対応できます。

f:id:amanojakuwagata:20191218060746j:plain

数値は◯✕だけでなく、具体的にメモしておきましょう

 

そうそう。最後にもう1つ。

どんなに店員さんが熱心に勧めてもSituationに合わない選択肢は不正解です

 

1つでもバツがついたら、その選択肢は不正解と思って間違いありません。

 

まとめ

・situationと選択肢を見比べてキーワードを拾おう。
・選択肢の横に条件を書いておこう。
・金額や日数等の数値は具体的にメモしよう。

 

皆さんの英語学習に少しでも役に立てば嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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英検1級 リスニング 攻略法(3) 先読みのテクニック

選択肢は2~4語で主旨がわかる

今回の記事の内容は英検1級・英検準1級のリスニングの傾向と対策です。
TOEICや大学入試その他のテストでそのまま使用できるテクニックではありませんのでご注意ください。

 

前回までにリスニング攻略法として2つ紹介しました。

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今回はいよいよ英検リスニング問題の先読みのテクニックについて紹介したいと思います。

せっかく先読みしたとしても漫然と目を通しただけではそれほど効果は期待できません。
全部の選択肢を一度訳して理解したとしても、実際に問題が始まってみるとすっかり頭から抜け落ちてしまうこともあります。

 

英検1級・英検準1級のリスニングで何が難しいかというと

気がついたら放送が終わって、ポイントを聞き逃した

とか

選択肢読んでる間に次の問題が始まっちゃった

という2つではないでしょうか。

 

英検リスニングの先読みで重要なことは2つです。
①選択肢を見て、放送中に聞き分けるのが難しそうな語句を目立たせておく。
②キーワードになりそうな語句を目立たせて、文の意味を一瞬で把握できるようにする。

 

では、細かく見ていきましょう。

 

先読みテクニックその1 聞き取れなさそうな語句にチェック

まずは選択肢の英文で

この単語が流れてきたら頭がフリーズしそう

という語句をチェックします。
僕はそういう語句を四角で囲うことにしています。

 

特に注意したのは以下の3つです。
・固有名詞(人名・地名・商品名)
・見覚えのない単語、聞き取れなさそうな語句

 

TomとかNancyとかthe U.S.のような聞き慣れた固有名詞なら問題ありません。


しかし2018年第2回のYolandaなんて知らないと「え?今の何?」となりそうです。


2017年第1回のDamian Spearsは姓名だと知らないと

Damian spears???ダミアンの槍???あ、きっとDamian sparesだ

と、この部分が主語+動詞と勘違いしてしまう可能性があります。


また僕が受けた2019年第2回ではPart2でpancreas「膵臓」が出てきたのですが、このときには

pancreasって見たことあるけど何だっけ?

という状態ですっかり忘れてしまっていました。


こういう知らない単語、忘れてしまった単語も四角で囲って一瞬で目に入るようにしておきます。こうすれば放送で流れてきても

pancreasはさっき選択肢で確認した単語。名詞なのは間違いないね
と処理しやすくなります。

 

先読みテクニック2 選択肢の重要語句にチェック

 

次に選択肢からキーワードを拾います。

これには2つの目的があります。
その1 キーワードを目立たせてリスニングに集中しやすくする
その2 文の意味を一瞬で把握できるようにする。

 

大体選択肢1つあたり2~4個の情報をおさえると選択肢の特徴がほぼわかります

 

たとえば次のような選択肢があったとします。(本当は過去問をそのまま使いたいのですが、禁止事項のようなので似て非なる文で許してください)
1 He thinks Dr. Lloyd is too busy.
2 He thinks his wife is ill.
3 He thinks his doctor should run more tests.
4 He thinks his doctor must be mistaken.
この場合、このようにチェックを入れます。

f:id:amanojakuwagata:20191217055041j:plain

まずDr. Lloydは固有名詞なので四角で囲っておきます。

あとは重要な語句だけを抜き出して丸で囲みます。
1はDr. Lloydがtoo busy
2はwifeがill
3はhis doctorはmore testsすべき
4はher doctorはmistaken
どうですか。これだけで意味が通じませんか?

shouldは?mustは?と気になるかもしれませんが

細かい部分は気にしなくて大丈夫です

たとえば放送で女性がI’m going to repair my car.と言っていたとして、She is going to repair her car.「修理するつもりだ」が正解で,She needs to repair her car.「修理する必要がある」は不正解ということがあるでしょうか。
まずありえません。

肯定・否定、現在・過去・未来が一致するか確認すれば十分です

 

ひょっとしたら

いやいや、この問題は簡単でしょ

と言われるかもしれませんが

あとは選択肢が長くなっても同じです

 


ではこのような選択肢だとどうでしょう。

Her business clients appreciate the high-quality information she provides.

 

Her business clientsで重要なのはclientsだけですね。仕事の顧客か法律問題の依頼主かなんてところで正解・不正解にはなりません。
appreciateは微妙なところです。丸で囲んでもいいですし、つけなくても構いません。肯定的に評価しているということだけ確認すれば十分です。
the high-quality information she providesはinformationだけあれば十分です。クオリティの低い情報をappreciateすることはありませんし、informationをprovideするのは当然のことですから。

なので、この選択肢の場合はこのようになります。

f:id:amanojakuwagata:20191217055159j:plain

結局clientsがinformationをプラスに評価したということが聞き取れれば正解、聞き取れなければ不正解という話なのです。

 


ラストにもう1つ例を挙げましょう。

 

Technological obstacles may prevent it from ever being built.

 

Technological obstaclesはtechnologyに関する問題であることが読み取れれば十分です。なのでtechnologicalだけ丸で囲みます。
may preventはpreventだけを目立たせておきましょう。mayだろうがwillだろうが大きな意味の違いはありません。
it from ever being builtは建築に関することと分かれば十分なのでbuiltだけ丸で囲みます。

最終的にこうなります。

f:id:amanojakuwagata:20191217055127j:plain
Technologicalでbuiltをprevent。どうでしょうか?この3語で放送内容と一致しているかどうか判断するには十分ではないでしょうか。

 

繰り返しますが、英検の選択肢の場合は

2~4語程度を抜き出せば文の趣旨はわかります

このように、先読みはただ意味を確認するだけではありません。
第1の目的はキーワードや馴染みの薄い語句が目に入りやすくすることです。
そして第2の目的は次に読んだときに選択肢の意味を一瞬で捉えられるようにすることです。

最初はどこに注目していいのか、どのくらい時間がかかるのか把握するのが難しいと思いますが、過去問6回分で練習すれば確実に精度が上がります。

もし足りなければジャパンタイムズ社の最短合格!リスニング問題完全制覇で演習をするといいでしょう。

まとめ

次回は今回取り上げなかったPart3対策についてご紹介したいと思います。

 

まとめ

・先読みの目的1…キーワードを目立たせる。

・先読みの目的2…選択肢の意味をわかりやすくする。

・実際にキーワードを分析して精度を上げよう。

 

皆さんの英語学習に少しでも役に立てば嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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